2016年11月26日土曜日

E様邸「刻み」作業
E様邸を担当するTT大工さんは、工場の中で「刻み」と呼ばれる作業を行っています。
「刻み」と呼ばれる作業は簡単に言うと、構造材に士口と呼ばれる木材と木材が組み合わせられる部分を作って行く作業の事を言います。
実はこの「刻み」、今はプレカット工場が全盛で、大工さんが自ら行うケースは少なくなってしまっているのが状況です。
この「刻み」に先立って大工さんには、立体的な構造図を頭の中で組み立て、その頭の中の構造図を元に手板を書き、仕口の位置を材木に描いて行く「墨付け」という大切な一連の作業があるのですが、これも行わなくて良くなってしまっています。
この結果、墨付け、刻みが出来ない大工さんが生まれ、昔から伝えられてきた大工さんの技術が次世代に受け継げない危険性が生まれています。
大工さんなどの職人の技を次世代に伝承することも、工務店の社会的責任だと私たちは考えています。
斎藤建設の作業場(工場)では、プレカット工場でも使われている仕口加工機を導入していますが、それを使うのはあくまでも大工さんの設計図である手板を元に使われています。
手板を描いて墨付けをし、刻んで建てる。昔からずっと行われてきたことをこれからも大切にしながら、斎藤建設はこれからも家づくりを行っていきます。







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